今日の絵本は・・・
『 しんせつな ともだち 』
方 軼羣(ファン・イーチュン)作 君島久子 訳
福音館書店
寒い冬、食べるものがなくなり、お腹をすかせた
子うさぎは食べ物を探しに出掛け、雪の中で2つのかぶを見つけました。
子うさぎは、1つだけ食べて、もう1つは同じようにお腹を空かせている友達のろばさんの家へ持っていきました。
でも、ろばさんは留守だったのでそっと置いて帰りました。
食べ物を探しに出かけていたろばさんが家に戻ると、かぶが置いてあったのでびっくりしました。ろばさんは、食べ物を見つけてきていたので、そのかぶはやぎさんにあげようと思いました。それから、やぎさんの家へ届けられ、しかさんの家に届けられ、しかさんは・・・。
思いやりの気持ちがつまったかぶが、友達から友達へ優しさをつないでいく心温まるお話です。
子うさぎは、自分だってお腹がすいているはずなのに、2つとも食べるのではなく、1つを友達のろばさんに分けてあげました。ろばさんも自分の食べるものはあるからと、やぎさんにかぶをゆずりました。かぶを届けた時にみんな食べ物を探しに出かけていたので、だれがかぶを届けてくれたのかもわかりません。
お返しを期待するわけでもなく、ただ、お腹をすかせた友達に食べてもらいたいという
優しい気持ちがつながっていく様子に、ほっこりとした温かい気持ちになりました。
🎄 クリスマスまであと4日 🎄