2022年10月3日月曜日

田島セミナー「城南市民カレッジ歴史講座①」を開催しました


  『ウクライナ・ロシア戦争から

           再考する現代史』

 

9月30日(金)講師に福元健之さん(福岡大学人文学部歴史学科講師)をお招きして、上記のテーマについてお話していただきました。


ロシアが2月にウクライナに侵攻し、7か月以上がたちました。未だ終わりが見えない中、今回のテーマに関心を持って、多くの方が参加してくださいました。



  講師の福元健之さんは、京都大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻され、
  東ヨーロッパのポーランドを中心にした近現代史を専門とされておられます。


ウクライナロシアの関係を伝統料理「ボルシチ」にまつわる共通の文化が対立の原因になるという話からはじまり、プーチン大統領がウクライナ侵攻を正当化する歴史的背景、ポーランドウクライナの関係、ロシアウクライナ侵攻した当初は多くの国が批判し、ロシアに制裁を与えたが、プーチン政権は孤立しているのか?

アフリカ諸国は、欧米に対する不信感、人種主義の問題から親ロシアになっていて、ロシアの敵は増えていない状態、プーチン政権は孤立していない!

第二次世界大戦は、「終わっていない」という考えがあること、ヨーロッパ中心主義の問題は、18世紀の植民地時代にまで遡って考える必要がある。

90分の多岐にわたる話をここには書き尽くせませんが、まとめとして、ロシアウクライナの戦争が私たちに問いかけているものは、歴史認識の重要性だとおっしゃっていました。正しい歴史を知り、相手を理解し、お互い不都合なことも理解し合うことが大事だということです。最後に、平和のために重要なのは地域、市民、そして、この公民館のようなところが大事とおっしゃっていました😄

💜ちょうどこの講座の日、ロシアが、住民投票の結果を受け、ウクライナ4州の併合を発表しました😨


《参加者のアンケートより》

❤わかりやすくてよかった。第二弾もお願いしたい。

❤現在の世界情勢が多少理解できた。情勢が含む問題点や、矛盾に考えさせられました。

❤ロシアの核使用は止められるのか?ロシアのトップの「認識の違い」を正視できるのか? …を知りたかったです。

❤経済格差、人種差別、歴史と深く関わている事、世界平和を願うのですが、難しい問題だと知りました。

❤歴史を正確に知って、意見を言うべき。世界が一つになることは今後もない?
不可能?今後どんな教育が必要なのか?

❤征服の歴史、人種間には根深く、どんな反省が和解を得ることになるのか?
歴史は継続している間は残像となり、いつでも再現の可能性を含む。心して事象をみる。

他、アンケートありがとうございました💖