2022年8月21日日曜日

本のへやから こんにちは 第12話 (後編)

夏だ!花火だ!納涼!空想?!夏祭り の巻



  いつの間にか辺りも暗くなり、提灯の明りが鮮やかに灯って、お祭り気分を一層盛り上げてくれています😍

 お店の周りでは、人だかりができていたり、美味しそうな匂いに包まれていたり、笑い声が響きわたっていて、みんなとっても楽しそうです😊

 ここは何のお店かな?「ふしぎな キャンディーやさん」???

 ふしぎなキャンディーってなんだろう?
 

 

『 ふしぎなキャンディーやさん 』
      みやにし たつや作・絵  金の星社

ある日、ブタくんが森の中を歩いていると、
『 ふしぎなキャンディーやさん 』というお店を  みつけました。
 「たぬきのおじさん、ふしぎなキャンディーってどんなキャンディーなの?」
お店には、黄色いキャンディー青いキャンディー赤いキャンディー緑のキャンディーと色とりどりのキャンディーが並んでいます。
 「ここにあるキャンディーは、なめると不思議なことがおこるんだよ。ひとつなめてごらん」
 たぬきのおじさんにそう言われて黄色いキャンディーをなめてみるブタくん。
なぁんにもおこらないやと思った次の瞬間!!!
 
 なめるキャンディーの色によってさまざまな不思議なことが?!
 ドキドキ😲ワクワク😍なお話です。

 不思議なことがおこるキャンディー。どの色にしようかな?
 「甘いものを食べても食べても太らなくなるキャンディーってありますか?」
 「・・・。」
 
 お店のねこさんが困ってしまったみたいなので、次のお店にLet's  Go!


   隣のお店は・・・バナナのたたき売り


     「聞いてちょうだい、見てちょうだい!目の前にあるこのバナナ、
      色良し、味よし、器量よし!三拍子そろったときたもんだ!
      早いもの勝ちだよ!さぁ買った買った!」

   大きなバナナがならんでいますよ🍌こんなに大きなバナナ見たことない😍

  こんなに大きなバナナ私だったら・・・。

『 バナナかぶって 』
 中川ひろたか 文  あべ弘士 絵 クレヨンハウス

「もしもバナナが ひとふさ わたしのだったら
  あたまにかぶって おさんぽしたい」
 
 ゴリラが、バナナをかぶって町にお散歩にでかけたら、あんなことがおこるかな?こんなことがおこるかな?と想像をめぐらせます。
 「まちじゅうのひと みんな わたしを みるかしら」
 ページをめくるたびに、ゴリラが想像する「おこるかもしれない」ことがかわいくて、お茶目で、思わずクスっとしてしまいます😊
 じつは、この絵本は『歌の絵本』なのだそうです。
文章は歌詞でそこに絵が加わって絵本になったそうですよ。
 絵本の表紙の裏には楽譜が載っています。どんな曲なのか気になりますね

 大きなバナナ、こんなに食べたらお腹いっぱいになるよね💦
 それにしても大きいなぁ🍌
 どうしようかな…せっかくだから、お土産に買っていくことにしよう!
 とっても大きなバナナ。なんだか私も頭にかぶってみたくなった😆
  
 バナナをかぶって、次はどこに行こうかな?


  夏祭りと言えば、お化け屋敷!
 
 「 んんっ?!あんまり こわくない おばけやしき?! 」
 「本当にあんまり怖くないんですか?そう言って油断させておいて、
  ホントはすっごく怖いんでしょ~?」
 おばけやしき、入ってみたいし興味もあるけど、私とっても怖がりなんです💦
 お風呂に入っている時に怖かったことを思い出したりしないかな👻
 夜中に目が覚めてトイレに行きたくなったらどうしようかな👻怖いかな~👻

 とてもビビリな私に、このおばけやしきの支配人であるねこがこう言いました。

「うちのおばけは、おばけ初心者🔰なんですよ。
人をおどかし慣れてないって言うか、おどかした相手がびっくりしたり怖がっちゃうと、
ごめんなさいって謝っちゃうんです。つい人の良さが出ちゃうから困ってるんですよ😖」
「だから、あんまりこわくない おばけやしきって看板出してハードル下げてるんですよ💧」
「ホントに?ホントにホントに怖くないですか?」しつこく聞いてみた。

「絶対!怖くないです。私が保証します!」こう言い切ったねこの支配人、
 鼻息も荒く、揺るぎない自信に満ち溢れているものの、ここっておばけやしきでしたよね?!

『 落語絵本 ばけものつかい 』
        川端 誠 作・絵  クレヨンハウス
 
 とある、大きなお店のご隠居さんが、奉公人をつれて古い大きなお屋敷に引っ越してきました。
ところが、ここはお化け屋敷とのうわさがあるお屋敷で💦
 ご隠居さんは、「お化けがなんだ!」と全く気にする様子もないのですが、奉公人の久蔵さんはばけものが怖くてたまりません💧
 たまりかねた久蔵さんは、
「ご隠居さんの人づかいのあらさは我慢できるけど、ばけもだけは我慢できねえもんで」とご隠居さんにお暇を願い出ました。
 身の回りの世話をしてくれていた久蔵さんがいなくなって困っていたご隠居さんの前に現れたのはなんと!!!
 何が出て来ても全く動じないご隠居さんと、ばけものたちとのやりとりがとても滑稽です。
 また、落語絵本というだけあって、最後にしっかりオチがあり「こりゃ一本やられたな!」と驚きと笑いが一緒にこみ上げてくるようなおはなしです。
 読み終えた後に、この題名の意味になるほど!とうなずいてしまうこと間違いなし😅

 👻このお屋敷、本当にばけ物がいるのでしょうか?👻

  「あんまり こわくない おばけやしき」思ったほど怖くはなかった。
  なぜなら、「足元に気をつけてください」とか「あの曲がった先にいますので」とか    「この先、顔をめがけて強い風が来ますけど、コンタクトレンズとかメガネ、あとかつらのお客様は飛ばされないように注意してくださいね」とおばけからの細やかな声掛けがあり、怖いどころか、ここってホントにおばけやしき?!と思ってしまうほど💦
 
 怖かったと言うよりも、おばけの優しさに癒されたって感じです😊
 こんなおばけやしきアリ?!かもしれませんね😆
 
 
  

ドーン・ドドーン・ドドーン🎇

 打ち上げ花火ですよ😍うわぁ💗きれいだな!
 
ドドドーン・パチパチパチ・ドーン・ドドーン🎆

 夏祭りもそろそろフィナーレのようです。
 次から次に夜空にパァッと花を咲かせては静かに消えてゆく花火。
 子どもの頃に河川敷で見たあの大きな花火と火薬のにおいを今でも覚えています。
 何かに感動した記憶は、いつまでも色あせることなく心に残っているものですね。

    楽しかった夜がしずかに更けて行きます🦉
 
 屋台や夜店も片づけが始まったようです。

 それにしても、このお祭り、夜店の店主もお客さんも動物ばかり…。
 店主のねこさん率高めだし、しかも、普通にしゃべってる!!!
 今更ながら驚いていると片付け中の「かき氷」屋さんのペンギンが私の前を横切った。
 
 「あれ?お尻の当たりから茶色いしっぽのようなものが出てる。
  ペンギンにあんなしっぽあったかな?」ほかの動物たちにも次々と茶色いしっぽが!!

 あれってもしかして?!💦💦
  
 何だか懐かしさを感じる動物たちとの夏祭り😼 
 にぎやかなお祭りの後ってちょっぴりさみしくなりますね。

 金魚すくいかき氷おばけやしき打ち上げ花火

 子どもの頃のあの夏の日。思い出していただけましたか?

  でも、まだ夏は終わっていません!
  
 今から楽しい夏の思い出を作ってみませんか?


 今回ご紹介した絵本は、どれも「本のへや」にあります。

 ぜひお手に取ってご覧いただき、夏の思い出の1ページに加えていただけたら嬉しいです😊