2022年7月12日火曜日

ほっと・タイム・たしま「 どこでも美術館:やきもの 」を開催しました

 7月4日(月)、福岡市美術館出前講座「どこでも美術館  やきもの 」

           ~やきものの手触りを感じてみよう~を開催しました。


 今回の講座は、福岡市美術館出前講座ということで貴重な所蔵品を公民館までお持ちいただき、 実際に触ったり、土を練って「やきもの」を制作するといった体験をさせていただきました。


福岡市美術館から厳重に梱包されて運ばれてきた「やきもの」の数々。



さて問題です。これは何に使うものでしょう?


 「形からすると、湯飲みでは?」 「でも、飲み口が四角いから飲みにくいかな」と

 皆さんで話し合っていらっしゃいました。


 


答えは 『 唐津焼の筒向付(つつむこうづけ)』でした。

 向付とは、茶懐石の用語で、お膳の手前に置く飯椀・汁椀に対して、向こう側(奥側)
に置くことから名づけられたそうです。(写真はイメージでなますを盛り付けてみました)
 
 今回見せて頂いた焼きものは、円筒形で底が深い作りになっているので『 筒向付 』
と呼ぶそうです。お膳についたときに、深い器だと中に入っている酢の物や和え物などがすぐには見えず、手に取って中をのぞいた時に中身がわかるという、趣深いお客様をもてなす心が伝わってきます。(イメージ画像は見えすぎてますね💦あくまでイメージで😅)
 


   
その他にも、古伊万里の器や唐津焼のお皿、古い時代に作られたタイや中国の焼き物の破片
など、とても貴重な物を実際に触らせていただくことができました。
  
      唐津焼の筒向付、お皿、古伊万里の器はなんと!レプリカなのだそうです。
 
実物は、福岡市美術館に展示してあるそうなので、ご興味を持たれた方は是非いらしてみては  いかがでしょうか?


 焼き物についてのお話をうかがった後は、実際に土を練ってみました。


 片方の手で押し、片方の手でひねりながら回転させる「菊練り(きくねり)」
を教えて頂きましたが、これがなかなか難しく皆さん苦戦されていました!

 練っている時に、粘土に菊の花びらのような模様が浮かび上がることから「菊練り」と呼ばれているそうです。

 練った土で皆さん思い思いの器を制作されていました。

 最後は、おひとりづつご自分の作品を紹介紹介していただき、作品に込めた想いを語って   いただきました😊皆さんそれぞれにとても素晴らしい作品が出来ていました。
 (作品は元の土の塊に戻して美術館にお返ししました。)

 参加された皆さんから、「土をこねるのが楽しかった」「菊練りが難しかった」
「昔のやきものに触れることができて貴重な体験が出来た」などのお声をいただきました。

 じつは私、福岡市美術館がリニューアルオープンしてからまだ行ったことがありません😓

 美術館の皆さんのお話を聴いて、是非行ってみたいなぁと思いました。

 レプリカではなく、本物の筒向付も見てみたいですからね😆💗