5月31日火曜日、
カフェたしま「福岡市博物館の楽しみ方」を開催しました。
参加者の皆さんは、お茶やお菓子を楽しみながら 福岡市博物館をより楽しむための講座に参加されていました。
講師は福岡市博物館の学芸課長、松村利規さんです。福岡の歴史に詳しい方で、とても興味深く、おもしろいお話を たくさんしてくださいました。
1つ目は、特別展示。
これは、エジプト展やジブリの大博覧会など有名なものやなかなか見られないようなものを期間限定で展示する、大規模の展示形態です。
なかでも、ジブリの大博覧会は、来館者が約40万人で、福岡市博物館最大級の人気があったそうです。
2つ目は、企画展示。
これは、博多人形や福岡で出土した青銅器など福岡のちょっとした歴史を感じられるものを期間限定で展示する、展示形態です。
規模は小規模ながら、地域の方などから寄贈して頂いたものなどの展示もあり、昔懐かしく、どこか身近な雰囲気も感じられる展示となっています。
新収蔵品展の際には、寄贈してくださった方に市長が感謝状を贈呈する式もあるそうです。
そして、3つ目が常設展示。
この常設展示こそが福岡市博物館の最大の特色ともいえる展示形態です。
他の博物館にはこの常設展示が無いところもあるそうですが、福岡市博物館はこの常設展示の場所が広い博物館だそうです。
常設展示は常にあるからこそ、福岡市博物館(福岡の歴史)のエッセンスが凝縮されており、特別展示には出来ないような 手の込んだ手法による展示ができるところだそうです。
そして、≪常に変わらないこと≫がとても大切で、それは、いつ、だれが来ても同じように魅力を伝えられるということだからだそうです。
そんな福岡市博物館の常設展示は、対外交流史と福岡形成史をテーマに金印と山笠を柱とした展示をしています。
展示は歴史の流れごとに区切ってされているのですが、この歴史の区分も私たちが想像するような、縄文、弥生、飛鳥…などの区分ではなく、
博多湾の誕生、金印にまつわる奴国の時代、福岡の発展が起こったとされる鴻臚館が出来た時代…など、福岡を中心とした時代区分となっており、この展示ではTHE・福岡史という感じの歴史を学ぶことが出来ます。
他にも、福岡市博物館では、五感で歴史を感じられる体験コーナーや年に一回のバックヤードツアーなど、様々なイベントも行っており、また、福岡のありとあらゆるところの歴史を掲載した 市史だよりの発行などもしていて、
福岡市博物館で働かれている方々の福岡の歴史をより多くの人に知ってほしいという想いを強く感じました。
秋からは特別展示として仙台からやってくる伊達政宗展がはじまるそうです。
めったに来ない展示なんだとか。
特別展もなるべく福岡とかかわりのあるものを選んでいるそうです。
このような特別展示もあり、魅力たっぷりな常設展示もある福岡市博物館。
皆さんも福岡の歴史を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか?