2022年4月3日日曜日

ふれあい学級「篠笛とマリンバのコラボレーション」を開催しました

 3月18日(金)篠笛奏者 木寺昌記さんと、マリンバ奏者 若菜陽子さんをお招きして

篠笛とマリンバのコラボレーション演奏会を開催しました。


 みなさんは篠笛(しのぶえ)の演奏をお聴きになられたことはありますか?
 篠笛とは、篠竹(しのたけ)と呼ばれる細めの天然の竹で作られ、表面に6つ、または
7つの孔(穴)をあけ、内部に漆(うるし)を塗った日本に古くから伝わる竹の横笛です。

 じつは、篠笛の音色は私たちになじみが深く、様々な場面で耳にすることが多くあります。


 例えば、時代劇で流れる主題歌やBGMなどでもよく用いられます。
懐かしいところでは、昭和20年代から40年代にラジオドラマやテレビドラマ、映画などで  人気を博した『笛吹童子』
この物語の主人公が笛の名手であり、刀で戦をするのではなく、笛の音で濁りや汚れに満ちた人の心を洗うことを選んだため、人々は彼を笛吹童子と呼んだというお話です。

 今回の演奏会は三部構成になっていて、第一部は篠笛の演奏でした。
 ふれあい学級の皆さんがご存じの曲目を中心に演奏をしてくださったのですが、その中で  『笛吹童子』も演奏してくださいました。
 

 皆さん、とても懐かしそうに聴きいっていらっしゃいました。
私は、ドラマや映画を見た記憶はないのですが、どこかで耳にしたことがあるような心に染み入る音色に「笛の音で濁りや汚れに満ちた人の心を洗う」ことの意味がなんとなく分かるような気がしました。

       第二部はマリンバの演奏です


 マリンバは、ピアノと同じ配列をした木製の鍵盤をマレットと呼ばれる枹(ばち)でたたいて  演奏します。鍵盤が広く厚く造られているため、深みのある音色を表現することが出来るのだそうです。


 マリンバの演奏に欠かせないマレットですが、丸いヘッド部分の素材や硬さ、球のサイズで音色が変わるのだそうです。
 そのため、曲にあわせてたくさんのマレットを使い分けていらっしゃいます。


  たくさんの色とりどりのマレット達、とっても可愛いですね💗


 この日は雨が降っていたので、雨にちなんだ曲を演奏してくださいました。
森の中に響き渡る雨音や、カエルが飛び跳ねる楽し気な様子が目に浮かぶようでした。
マリンバの演奏は、時に繊細で時に力強く、私たちの心と体に響いてきました。


第三部は篠笛とマリンバのコラボレーションです

和と洋のふたつの音色がどんな風に響き合うのか、とても興味深く楽しみでした。


演奏してくださったのは

 ♪コンドルは飛んで行く、♪もののけ姫、♪黒田節、でした。


どの曲も、篠笛とマリンバのコラボレーションが素晴らしかったです。
 黒田節は、普段私たちが聞いているものとは違い、
とてもアップテンポでカッコイイ!!黒田節で 思わず目が釘付けになってしまいました。
特に私は、もののけ姫の演奏に感動しました。もののけ姫の物語の山や森、
そして生命の壮大な息吹が音楽という形をかりて私たちに訴えかけてくるような
大きなパワーを感じ涙が出ました。音楽が持つ力はやはり偉大だなと改めて感じました。



篠笛奏者の木寺昌紀さんとマリンバの演奏の若菜陽子さん


お二人の演奏に元気と感動をいただいた、
 とても素敵な時間でした。