今日の絵本は・・・
アンデルセン 原作 バーナデット 絵 ささきたづこ 訳
西村書店
森の中に1本の小さなモミの木がはえていました。
小さなモミの木の周りには、背の高い松や、太いモミの木がそびえています。小さなモミの木は、周りの木を見上げながら
「はやく大きくなりたいな」と思うのでした。
小さかったモミの木も毎年少しずつ大きくなっていましたが、もっともっと大きくなりたいとばかり考えていました。
毎年、秋になると、高くそびえているモミの木が何本か切られ、枝を落とされ、馬にひかれて森を出ていきました。
「いったいどこへ行くんだろう」とモミの木がつぶやくと、
スズメたちがよってきておしゃべりをはじめました。
「モミの木は町に運ばれて、そこできれいな飾りをつけて、部屋の真ん中に立てられ、ろうそくの光で輝いていたよ」と。
モミの木は、自分もはやくそうなりたいと、あこがれに胸をふくらませていました。
1年たったある日、モミの木の夢はかないました。モミの木は美しく飾られ誇らしげに部屋の真ん中に飾られました。モミの木は、まるで夢でも見ているような楽しくて幸せなクリスマスを過ごしました。でも、クリスマスが終わるとモミの木は・・・。
子どもの頃に、はやく大人になりたい!と思い、まだ見ぬ世界にあこがれを抱いたことを思い出しました。でも、大人になってみると、これが案外大変で、自由に遊びまわっていた子どもの頃に戻りたい!などど思ってしまうこともたまにあります😁💦
ないものねだりと言うのですかね?😓
モミの木はどうだったのでしょう。森の中で早く大きくなりたいと思いながら過ごしていた頃と、美しく飾られクリスマスツリーになったクリスマスの夜と、どちらが幸せだったのでしょうか?
もしかすると、モミの木にとっては、どちらも大切な思い出なのかもしれませんね🎄
過ぎ去った日々は戻りませんが、
「ああ、ぜんぶおわったことなんだ。もっとたのしめるときに たのしんでおけばよかったなあ」と後悔しなくて良いようにその時その時を大切にしたいなと思いました。
今年も思い出に残る楽しくて幸せなクリスマスになりますように🎅
🎄 クリスマスまであと3日 🎄