今日の絵本は・・・
『くまのコールテンくん』
ドン・フリーマン 作・絵 松岡享子 訳 偕成社
大きなデパートのおもちゃ売り場で、
「誰かが自分をうちに連れて行ってくれないかなぁ」
と思う日々を過ごすコールテンくん。
でも、緑色のズボンをはいた小さなくまのこを買っていこうとする人は誰もいませんでした。
そんなある日、ひとりの女の子がコールテンくんの前で立ち止まり、「こんなくまがほしかったの」と
おかあさんにお願いするのですが、お母さんは
コールテンくんのズボンのボタンが取れていることを理由に買ってはくれませんでした。
コールテンくんは自分がおうちに連れて行ってもらえないのは、ズボンのボタンが取れて
いるからだと思い、お客さんが帰った後のデパートの中を探し回ります。
おもちゃ売り場の棚から出たことがなかったコールテンくんにとって、そこは初めて目に
するものばかり。
さてさて、コールテンくんはボタンは見つけることが出来るのでしょうか？
くまのぬいぐるみのコールテンくんが、まるで生きているかのようにいきいきと描かれています。小さなコールテンくんにとって、ボタンを探し歩くデパートの中は、大冒険をしているような気分だったのではないかなと思うとその勇気に元気をもらえます。
ボタンが取れていたって、コールテンくんを連れて帰りたいと想う女の子の優しい気持ちに見た目じゃないよ、心だよと教えてもらったような気がします。
🎄 クリスマスまであと22日 🎄
