2021年2月19日(金)
~終活の話 自分らしい備えを知ろう~
講師 :吉武 ゆかりさん
今回のふれあい学級は、講師に、福岡市社会福祉協議会 終活サポートセンター相談員の吉武ゆかりさんをお招きして、人数制限、換気や距離の確保などのコロナウィルス感染対策を十分に行いながらの開催となりました。
そんな経験豊富な吉武さんのお話は、終活という少し暗い演題も、明るく前向きになれる、とても興味深いものでした。講演が終わって、参加された方が「早速、これから葬儀社を見て回ろう」とおっしゃってました。
終活という言葉が世の中に認知されるようになり、40%の人が終活する意向があると答えています。
❤終活でやっておきたいこと
①財産管理
②家の中の整理
③エンディングノートや遺書
❤終活を始めたい年齢
①60代 ②70代 ③50代
❤終活をしたいと思う理由
①周囲(家族)に迷惑かけたくない(76%)
②寝たきりになった時に備えて(46.4%)
③自分の人生の終わり方は自分で決めたい(38.2%)
④葬儀などの希望を家族に伝えるため(36%)
⑤自分の人生の棚卸し・整理をしたいから(34.7%)
❤終活についての不安
①何から手をつけていいかわからない(36%)
②特に不安はない(28.8%)
③自分の死後に希望通りに物事が進むか不安(24.8%)
④いつから始めたらいいかわからない(20.3%)
⑤相談できる相手がいない(18.6%)
⑥遺書やエンディングノートに何を書いたらいいかわからない(12.4%)
では、どうやって伝えるか、吉武さんによると、すぐにエンディングノートの記入は、なかなか難しいので、玉手箱方式を勧められました。
❤玉手箱方式とは、
①自分が大事に思う事を写真にしてエピソードやメッセージを書く
②お供えして欲しい物(好きなお菓子、飲み物など)
③趣味の物、大切な物
④通帳(表紙と見開きのコピーでも可、口座番号)葬儀の見積もり等
これらすべてにメッセージと、日付を忘れずに記入して、用意した箱にどんどん入れていくそうです。但し、年に一回チェックし更新して、新しい情報にする。数年、内容が変わらなければ、それをエンディングノートに写せばいいとのことでした。
大事なことは、自分がどうしたいかを伝えること、それを誰に託すか、自分が元気なうちに日頃から人生観、死生観、価値観など家族で話ができるといいとおっしゃってました。
(聞いとけばよかった、言っとけばよかった、とならないように)
具体的には、葬儀社の選び方、葬儀社を回って、自分の希望の葬儀ができるか、予算に見合うか、見積もりや雰囲気をレクレーション感覚で見学することを勧められました。
どこの葬儀社が親身に話を聞いてくれますかという質問も飛び出しました。
その他、死後事務のこと、成年後見、自筆証書遺言、遺言公正証書などの話もしてくださいました。
終活という暗いテーマと思われましたが、講師の吉武さんの人柄も相まって、とても充実した内容で、参加された方皆さん、明るい表情で帰って行かれました。